白い巨塔(1967年)【動画】

1960年代のドラマ

医学会の深い闇を鋭く追求

『白い巨塔』の概要

山崎豊子の『白い巨塔』は、医局制度の問題点や医学界の腐敗を鋭く追及した小説で、昭和41年(1966年)に田宮二郎の主演で映画化。

翌 昭和42年(1967年)に主演:佐藤慶で全26回のテレビドラマとして4月8日から9月29日までにNETテレビ(現テレビ朝日)系列で放送。大きな話題となりました。

『白い巨塔』のあらすじ

浪速大学に勤務する第一外科助教授の財前五郎と、第一内科助教授の里見脩二は、同期で国立浪速大学医学部に勤務していましたが、財前は食道がん専門の若き権威として名声を得ており、次期教授や他大学からのオファーを画策していました。

一方、里美は患者第一、研究一筋の日々を過ごしていました。ある日、里美は胃がん患者について財前に相談を持ちかけますが、財前は保険治療の貧乏患者だからと里美が懸念を示した症状についてろくに検査もせず、結局は誤診のために患者は死亡してしまいます。

遺族は診療中の財前の不誠実な態度に憤慨して訴訟を起こします。その頃、財前は西ドイツで講演を行い、大きな評価を受けて帰国しますが・・・。

『白い巨塔』のテレビドラマ化

日本はもとより韓国ドラマとしての制作も含め昭和・平成・令和に至るまで5度のリメイクや放送が行われています。

昭和42年(1967年)/NET・東映テレビプロ/全26回/主演:佐藤慶
昭和53年(1978年)/田宮企画・フジプロダクション/全31回/主演:田宮二郎
平成2年(1990年)/テレビ朝日・大野木オフィス/全2回/主演:村上弘明
平成15年(2003年)/フジテレビ・共同テレビ/全21回/主演:唐沢寿明
平成19年(2007年)/韓国MBC・KIMJONGHAK PRODUCTION/全20回/主演:キム・ミョンミン
平成31年/令和元年(2019年)/テレビ朝日/全5回/主演:岡田准一

覚書

社会派の重いドラマということもあり、しっかりと観たのは大人になってからでした。

教授が回診を行う際に助教授や医師たちがぞろぞろとついて回る「大名行列」が印象的で、出世第一、患者第一という医者の考え方は一般社会にも存在するとは言え、医療界はかなり歪な世界なのだと思ったものでした。

私自身は幸いなことに現在まで大きな病気や入院も経験がないのですが、父が阪大病院で心臓の手術をした際、事務局員だったかの対応が最悪だったのは今でも忘れません。父は手術の際の輸血が原因でB型肝炎を発症して49歳で亡くなりました。

『白い巨塔』の映像

白い巨塔 1978 田宮二郎 1話~31最終話 Full Video

白い巨塔 01 田宮二郎
1978年 「田宮二郎」主演の「白い巨塔」です。01~31(初回~最終回)まで、アップしています。01~10 教授選。11~20 第一審。21~31 第二審。

Youtubeでごらんください。

白い巨塔 2004 唐沢寿明 1話 Full Video

白い巨塔 ディスコグラフィ

白い巨塔 1978 田宮二郎
白い巨塔 2003 唐沢寿明
白い巨塔 2019 岡田准一

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