お父さん怖いよ 何か来るよ 大勢でお父さんを殺しに来るよ
『野生の証明』のあらすじ
自衛隊「特殊工作隊」の味沢は、北上山地の原生林の中から目的地まで自力でたどり着くよう命令されます。
味沢は、向かった集落で住人の長井孫一が発狂して手斧で次々に村人を殺し、最後に自分の娘 頼子を殺そうとしているのを目撃します。味沢は頼子の目の前で長井を殺して頼子を助けます。
1年後、味沢は自衛隊を除隊し、恐怖で記憶を喪失した頼子を養子にして羽代市の保険会社に就職していました。
『野生の証明』の概要
『野生の証明』(Yasai-no-syoumei)は、昭和53年(1978年)に高倉健・中野良子・薬師丸ひろ子のキャストで映画公開されました。薬師丸ひろ子は本作がデビュー作でした。
『野生の証明』TVドラマ 1979年1月6日~3月31日(味沢岳史:林隆三 長井頼子:三輪里香)
覚書
薬師丸ひろ子に魅せられて
当時中学1年だった薬師丸ひろ子のデビュー作で、テレビCMは一日に何度も目にしましたし、駅にも電車内にもポスターが貼ってありました。
私はこの目力に魅せられました。魅せられすぎて、駅のポスターを引っペがして持って帰ってきてしまいました。すみませ~~ん!!
綺羅星のごとき名優は活かされたのか
健さんの渋さはもとより、松方さんも夏木さんもはギラギラとしていました。「男は強くなければ生きていけない。だが、優しくなければ生きていく資格がない。」のセリフも抜群によかった。
しかし、この綺羅星のような名優たちや薬師丸ひろ子の目力をもってしても、映画の評価は他の角川映画の例にもれず低いものでした。森村誠一の原作はおもしろいものだったので、シナリオと演出の問題なんでしょうね。
キャベツ恐怖症
この物語の根幹となるのが、軟腐病で腐ったキャベツを食べたことで、脳が軟腐病に犯されて発狂してしまうというものでした。
軟腐病というのがどういうものなのか、人に感染するものなのかなどは、当時はインターネットなどもない時代で、農家でもなく知り合いに詳しい人もいなかったので不明でしたが、キャベツから感染し、脳がふにゃふにゃに腐ってしまう病気として認知していました。
映画を観たり、原作を読んだりしているうちにこの病気が刷り込まれてしまったようで、現在でもキャベツは食べないことはないけれども苦手で、少しでも茶色い部分があると食べられません。
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