ゴジラ(1954年~)【動画】

1960年代のドラマ

日本が誇る最強怪獣ゴジラ

『ゴジラ』の概要

ゴジラ』は、東宝が昭和29年(1954年)に公開した特撮怪獣映画で、以後現在に至るまで半世紀以上にわたって制作され、グローバルな人気を博しています。

制作の背景として、南洋のビキニ環礁でアメリカが1946年から始めた核実験、1954年の水爆実験が社会問題となっていたことから、「核の落とし子」「人間が生み出した恐怖の象徴」として『水爆大怪獣映画 ゴジラ』は生まれました。

日本全国の都市やシンボリックな建造物を破壊、海外でもアメリカの自由の女神や国連ビル、フランスの凱旋門、ロシアのクレムリンなどもゴジラの餌食となっています。

『ゴジラ』シリーズ

第一期(昭和ゴジラシリーズ)

1954年(昭和29年) 『ゴジラ』
1955年(昭和30年)『ゴジラの逆襲』
1962年(昭和37年)『キングコング対ゴジラ』
1964年(昭和39年)『モスラ対ゴジラ』
1964年(昭和39年)『三大怪獣 地球最大の決戦』
1965年(昭和40年)『怪獣大戦争』
1966年(昭和41年)『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』
1967年(昭和42年)『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』
1968年(昭和43年)『怪獣総進撃』
1969年(昭和44年)『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』
1971年(昭和46年)『ゴジラ対ヘドラ』
1972年(昭和47年)『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』
1973年(昭和48年)『ゴジラ対メガロ』
1974年(昭和49年)『ゴジラ対メカゴジラ』
1975年(昭和50年)『メカゴジラの逆襲』

第二期 平成ゴジラシリーズ(VSシリーズ)

1984年(昭和59年)『ゴジラ』
1989年(平成元年)『ゴジラVSビオランテ』
1991年(平成3年)『ゴジラVSキングギドラ』
1992年(平成4年)『ゴジラVSモスラ』
1993年(平成5年)『ゴジラVSカゴジラ』
1994年(平成6年)『ゴジラVSスペースゴジラ』
1995年(平成7年)『ゴジラVSデストロイア』

第三期 ミレニアムシリーズ

1999年(平成11年)『ゴジラ2000ミレニアム』
2000年(平成12年)『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』
2001年(平成13年)『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』
2002年(平成14年)『ゴジラ×メカゴジラ』
2003年(平成15年)『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』
2004年(平成16年)『ゴジラ FINAL WARS』

第四期 2010年以降

2016年(平成28年)『シン・ゴジラ』
2023年(令和5年)『ゴジラ-1.0』

覚書

ゴジラの鳴き声(咆哮)は何から作られた?

強くて格好いいゴジラ。悪役の怪獣でありながらヒーロー並みの人気を誇っています。

コントラバスによるゴジラの咆哮生演奏実験
圧巻! 蒸気機関車の汽笛集
歴代ゴジラの鳴き声

ゴジラの鳴き声は、コントラバスを軋ませて鳴らしたものが主体で、これを逆再生させたり試行錯誤を重ねていくつものバリエーションが作られています。

一味足りないと付け加えたのはSL蒸気機関車の汽笛の音で、一種の哀愁を感じるのはこの効果かと思います。

年代ごとにゴジラの鳴き声も変わっていきます。

現在はデジタル合成で作られていますが、生音をベースに加工しているという意味では昔の手法と同じです。

最後に歴代ゴジラの鳴き声を聴き比べてみましょう!

ゴジラが吐く放射熱線とは

口から吐く炎(放射熱線)は、”高熱を放つ放射性粒子を高速で打ち出している”とのことで、要は”核の炎”で世界を焼き尽くす怪獣だということです。

昭和ゴジラの熱線は10万℃、平成ゴジラは50万℃と年代を重ねて威力も増しているようです。

ゴジラが生まれた背景

概要にも書きましたが、ゴジラは当時相次いでいた原爆や水爆実験によって生まれてきました。ゴジラが世界を破壊し尽くそうとするのは自然の怒り、地球の怒りであるということなんでしょうね。

原爆や水爆実験は、当時アメリカやロシアが競うように実施していました。実際に大きな被害が出て、半世紀以上が経った現在でも高い放射線が確認されて人が住めない地域になっています。

終戦の昭和20年(1945年)までは日本統治下にあったビキニ環礁は、アメリカ領となり、核実験が行われたのはその翌年の1946年。以降1958年までの12年間に23回の核実験が行われています。

中でも1954年からは4度の水爆実験が行われ、広島型原爆の千倍と言われる威力で、海底2Kmにわたって深さ73mというとてつもない穴(クレーター)ができました。

当然放射能被害も甚大で「死の灰」が240Km離れた島にもふりそそぎ、日本のマグロ漁船など1,000隻以上が被爆し死者も出たことから、3月1日が原水爆禁止運動の記念日「ビキニデー」と定めされました。

アメリカが除染を行いましたが、現在でも年間15ミリシーベルトと、日本人の一般人の線量限度と定められている1ミリシーベルトの15倍の放射線があり、国際原子力機関(IAEA)は「永住には適さない」と結論づけています。

ゴジラが後世に残したもの

人間が地球の自然や環境を破壊したために生まれたゴジラは、後のアニメやゲームにも大きな影響を与えています。

代表的なもので言えば、『風の谷のナウシカ』のオウムや巨神兵。ファイナルファンタジー7のウエポンや10のシンなどもそれにあたるものでしょう。

『ゴジラ』の映像

ゴジラ 1954 映画予告編

ゴジラ 1954-2021ダイジェスト

ゴジラ-1.0 公開記念特番

ゴジラ ディスコグラフィ

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