等身大のヒーロー
『がんばれ元気』のあらすじ
シャーク堀口はドサ回りのボクサーで、息子で5歳になる堀口元気を連れて各地を転々としていました。シャーク堀口はプロボクサーに復帰しますが、天才ボクサー 関拳児との死闘の末、帰らぬ人となってしまいます。
元気は母方の祖父母に引き取られ、何ひとつ不自由のない生活を送っていましたが、密かにボクシングの練習に取り組みます。
『がんばれ元気』の概要
『がんばれ元気』(Ganbare Genki)は、昭和55年(1980年)7月16日から昭和56年(1981年)4月1日まで放送されたボクシングアニメ(全35話)。
覚書
等身大のヒーロー
70年代は『アタックNo1』のスポコン路線や『あしたのジョー』『タイガーマスク』のような悲劇的な結末から、父の死を乗り越えて明るくボクシングの練習を重ねていく元気へと変遷していきました。
日常の出来事にとまどったり、悲しんだり喜んだりする元気は、特殊なヒーローでなく等身大のヒーローでした。
印象的だった登場人物たち
ストリッパーの母を持ち極貧の中で育った親友ノボル、1勝もできない山谷勝三は川谷拓三そのもののキャラでした。
元気が想いを寄せていく芦川先生と三島さん、元気を想う石田ともこのストーリーは、優れた恋愛ドラマを見るようでした。ライバルの火山、海道卓、そして関拳児。それぞれの感情溢れる言動も見所でした。
アニメは少年時代のみでしたが、漫画では関拳児と元気が対戦する世界タイトル戦まで描かれ、どちらかというと元気がプロボクサーになってからが面白く感動的です。
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