0戦はやとは、昭和39年(1964年)1月から昭和40年(1965年)3月までフジテレビ系列で放送された、辻なおき原作の少年漫画を原作としたテレビアニメです。全42話。
昭和17年(1942年)、日本海軍は、各戦線から腕利きの撃墜王35人を集めて、宮本大尉の下に爆風隊を結成します。その若き精鋭の中に、少年撃墜王として活躍する東隼人や甲賀忍者の血をひく一色強吾がいました。
隼人は、ニューギニア戦線で64機撃墜の実績を誇るエースパイロット。強吾は、甲賀忍術を駆使して戦う、隼人の相棒。モロタイ基地に派遣された爆風隊は、何度も大きな戦果を上げます。
隼人の父 黄桜隊司令官東大佐は、敵のエース・パイロット スカイキング中尉(キングサタン中佐)に撃墜されてしまう。隼人はスカイキングに一騎討ちを挑むがかなわず、特訓を重ねて遂にキングサタンを倒します。
0戦はやとの魅力
少年パイロットの活躍を描いたヒーローアニメである
0戦はやとは、少年パイロットの活躍を描いたヒーローアニメです。隼人は、正義感の強い少年で、仲間のために戦います。その姿は、当時の少年少女たちに憧れの存在でした。
迫力ある空戦シーン
0戦はやとは、迫力ある空戦シーンが楽しめる作品です。隼人や強吾は、零戦を駆使して、敵機と壮絶な空中戦を繰り広げます。そのシーンは、当時の少年少女たちを魅了しました。
0戦はやとが与えた影響
戦記アニメの増加
0戦はやとの成功により、戦記アニメが増えました。例えば、1967年に放送された「勇者ライディーン」や、1969年に放送された「マジンガーZ」は、0戦はやとに影響を受けた作品と言えるでしょう。
パイロットアニメの増加
0戦はやとの成功により、パイロットアニメが増えました。例えば、1965年に放送された「宇宙少年ソラン」や、1969年に放送された「スカイキッド」は、0戦はやとに影響を受けた作品と言えるでしょう。
空戦シーンが楽しめるアニメの増加
0戦はやとの成功により、空戦シーンが楽しめるアニメが増えました。例えば、1968年に放送された「サンダーバード」や、1979年に放送された「機動戦士ガンダム」は、0戦はやとに影響を受けた作品と言えるでしょう。
覚書
太平洋戦争を舞台にした戦記アニメで、戦争の悲惨さや理不尽さは描かれず、あくまでもパイロットの活躍を描いたヒーローアニメとして制作されています。
現代の感覚で見ると「戦争は二度としてはならない」というのが定着していますので、なんでこの時代に戦争モノを子供が見るアニメにしたのかという疑問があると思います。
昭和28年(1952年)にテレビ放送が始まり、力道山がシャープ兄弟を空手チョップで撃退するのを観て、敗戦の悔しさを晴らしてくれる力道山を狂喜乱舞して応援しました。
昭和31年(1956年)には高度経済成長の波に乗って前年のGDPが戦前の水準を上回り「もはや戦後ではない」と経済白書に書かれ、日本国民が自信を取り戻していきました。
戦後のどん底から這い上がって安全・安心な暮らしと経済的な余裕が出てきた時代、戦争では負けたが力道山は米英をやっつけた。ゼロ戦も世界に誇れる戦闘機で再評価してもいいのではないか?。といった気分はわからくもなく、戦争で亡くなった友や親兄弟を偲ぶという意味合いも制作側にはあったように思います。実写では無理ですもんね。
0戦はやとの映像
0戦はやと(1964年) 第1話
0戦はやと ディスコグラフィ
0戦はやとは、VHSビデオテープで発売されましたが、DVD化等は行われていないようです。書籍(原作漫画)はKindleで読むことができます。
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