山口百恵と三浦友和の初共演ドラマ
『赤い疑惑』のあらすじ
父親の大島茂(宇津井健)の務める大学を訪ねた幸子(山口百恵)は、放射線ブースで突如起こった大地震の時、コバルト60という放射線物質を素手で触ってしまいます。放射線ブースにいた医大生 相良光夫(三浦友和)は、幸子を助け出し、恋に落ちます。
白血病を発症した幸子は、光男に支えられながら、幸子の憧れの地であったフランス パリに趣き、また治療法を見つけるべく各地の病院を訪れます。
しかし、愛し合った二人は異母兄弟であることがわかり・・・。
『赤い疑惑』の概要
『赤い疑惑』(Akai Giwaku)は、昭和50年(1975年)10月3日から昭和51年(1976年)4月16日まで放送されたテレビドラマ(全29話)。
覚書
山口百恵と三浦友和
森昌子・桜田淳子と共に「花の中三トリオ」として歌手デビュー、女優としても『伊豆の踊子』以降13作で主演で主演をつとめ、トップアイドル、トップタレントとしての位置を築いた山口百恵。
『赤い疑惑』は三浦友和との初共演ドラマで、主演した映画13作のうち12作は三浦友和との共演、その後結婚して同時に引退します。日本武道館ファイナルコンサートの、マイクをステージの中央に置いて舞台裏へ消えていく姿は伝説となりました。
引退時は21歳。以後テレビ出演なども全て断り、長男の三浦祐太朗(シンガーソングライター・俳優)、次男の三浦貴大(俳優)を育てあげました。
白血病は不治の病でした
白血病で亡くなった俳優で、私が最も悲嘆にくれたのは夏目雅子さんでした。変顔をしてもキュート、抜けるように白い肌、くるくるとよく動く大きな目も魅力的でした。
白血病は当時、不治の病として知られていました。本田美奈子さん、市川団十郎さん、アンディ・フグさん、池波正太郎さんなども白血病で亡くなっています。
現代では、白血病は不治の病ではなくなりました。池江璃花子さんは治療のため東京オリンピックは断念しましたが、みごとに復活してフランスを目指して選手生活に戻り、「白血病は治る」というのを私たちに教えてくれました。もちろん全力で応援しています。
冬のソナタ・・・
言わずと知れた韓流ブームのきっかけを作った大ヒットドラマ『冬のソナタ』(2002)ですが、愛する二人が実は兄弟というのは、まぁ”子供の取り違え“と同様よくある設定ながら、『赤い疑惑』を見ていた人は「またまたパクリじゃん」とため息をついた方も少なくないのではと思います。
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