誇張しすぎた自伝やマスコミの喧伝で・・・
『空手バカ一代』のあらすじ
特攻隊の生き残りとして復員した飛鳥拳は、空手の腕にまかせてグレン隊の用心棒として暴力に明け暮れる毎日を過ごしていました。
ある日、拳は吉川英治の小説 宮本武蔵を読んで、武蔵が剣に生きたように自分も拳法に生きようと考えます。山にこもり、厳しい修行を積んだ拳は空手大会に出場しますが、生ぬるい寸止めルールに不満を感じます。
『空手バカ一代』の概要
『空手バカ一代』(Karate Baka Ichidai / Karate Master)は、昭和48年(1973年)10月3日から昭和49年(1974年)9月25日まで毎週水曜 午後7時30分から30分枠で放送された、極真空手の創設者 大山倍達の自伝をもとにしたスポーツアニメ(全47話)。
覚書
熊殺しウイリーウィリアムス
1976年に公開された映画「地上最強のカラテ PART2」の前フリで、極真空手のウィリーウィリアムスが熊と戦い、勝利した(殺した)というのがありました。
「熊殺しウイリー・ウイリアムス」の名前は、現在でも私の心の中で忘れられない名前として記憶されているのですが、それは良い意味ではなく、実際の茶番この上ない映像を見て、当時少年だった僕らも前評判とのあまりの違いにシラケ切ったことをよく憶えているからでした。
一方、大山倍達は牛47頭に勝利し、うち4頭を死亡させたとか、ビール瓶を手刀で切ったという話も当時有名でしたが、後に牛の話や自伝の大半は嘘だったと自ら認めていたし、ビール瓶のほうはその後何人かが、固定させた瓶を切ることは成功させていますが、映像のように固定もしていない瓶を切るというのはどうも・・・
ということで、普通の人より抜きん出て強かったんでしょうが、ウイリーの話も大山の自伝すらもほぼ嘘や誇張だったことがバレてくるにつれて僕たちの興味は薄れていきました。
後年、オウム真理教尊師様の空中浮揚写真が出回ったのを見て、あぁ、なんかこういうパターン見たことあるなぁと思った同年代の方は案外多いのではないかと思ったりしています。
コメント