エントツの頂上に見た! 小瀬をだいて立つ天使を
『夕やけ番長』の概要
『夕やけ番長』は、昭和43年(1968年)9月30日から昭和44年1969年3月29日まで放送されました。(全26話)
『夕やけ番長』のあらすじ
郷から都会の木曽中学校へ転居した赤城忠治は、学校が番長連合支配されていることを知り、メンバーたちや影の大番長とも戦って改心させます。
赤城は、改心した番長連合と共に創設したキックボクシング部をはじめ野球部、サッカー部、水泳部などを設立して元番長連合のメンバーをキャプテンとして送り込み、木曽中はスポーツの名門校として生まれ変わります。
2年生になった赤城は、各スポーツ部の助っ人として参加して勝利を収めてゆきます。
3年生の秋、赤城は住宅からの立ち退きを迫られて故郷に引っ越す事になりますが、剣道を得意とする不良転校生 北見が、赤城と戦うことになります。赤城は勝利したものの今までとは全く違う空しさを感じます。
転校の時、スポーツの名門高校が推薦入学と学生寮の提供を申し出てきます。しかし、その正月、鉄棒から転落しそうになった小瀬を助けた赤城はアキレス腱切断の重症を負い、スポーツ選手としての生命を絶たれてしまいます。
責任を感じた小瀬は銭湯の煙突によじ登り、飛び降り自殺を図ろうとしますが・・・。
覚書
メディア化されていないので、最終回の漫画のひとコマを載せますが、銭湯の煙突に登った小瀬を赤城が助けに行く場面です。
学園もの+スポコンの梶原一騎らしい作品だったと思います。
梶原一騎は、昭和36年(1961年)から活動を始めていて、「巨人の星」(1966)でブレイクするまでは泣かず飛ばすでしたが、それ以降「柔道一直線」「あしたのジョー」「タイガーマスク」「キックの鬼」「赤き血のイレブン」「空手バカ一代」「侍ジャイアンツ」「愛と誠」あたりまで60年代後半から70年代の漫画、アニメで僕たちが夢中になった作品には、必ずと言っていいほど原作:梶原一騎(高森朝雄)の名前がありました。
そして、庄司としおと言えば「サイクル野郎」という作品がありました。自転車で日本を巡る中で見聞を広めたり、トラブルや危険に巻き込まれながら成長していくもので、連載8年、コミック全37巻の壮大な物語でした。
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