こぎつねコンと鳴く なぜコンと鳴く
『サスケ』の概要
『サスケ』は、昭和43年(1968年)9月3日から昭和44年(1969年)3月25日までTBS系列局で放送されました。(全29話)
『サスケ』のあらすじ
戦国時代末期。天下を取った徳川家康は、服部半蔵に命じて真田一族の残党狩りを始めます。
真田忍者の大猿大助も残党狩りに常に命を狙われていました。
大猿大助の息子 サスケは母とともに暮らしていましたが、ある日、猿飛を追う服部半蔵の娘 かえで一派に襲われ、母は殺されてしまいます。
サスケは大助と共に旅立ち、襲い来る服部忍者軍団と闘いながら放浪の旅を続けていきます。
覚書
私も夢中になって見ていました。サスケや敵味方の忍術合戦、ナレーターが情景や忍術について解説してくれるのも斬新でした。
サスケの子守歌(かあさんの唄・サスケのわらべうた)
母子が一緒にお風呂に入っている幸せな時間。おだやかに流れる子守歌。そして家に逃げ込んできた手負いの猿飛一族のために焼酎を買いに出た母が殺されてしまう衝撃の展開・・・。
♪こぎつねコンと鳴く なぜコンと鳴く
里に忍んで ホーヤレーホー
かあさん恋しと コンと鳴く
それから最終回まで母親のことを思い出すシーンが何度もあり、サスケが「かあーちゃーん」と叫ぶ姿にもらい泣きをしたものでした。
九鬼一族のキクちゃん
強烈な印象だったのが、九鬼一族のキクちゃん(鬼姫)。
攻撃的で残虐な行動をとるキクちゃんですが、あわてたり怖がったりする様子がなんとも可愛いらしいキャラクターでした。
キクちゃんは、大猿とサスケに倒された兄弟たちの仇をとるため、サスケに近づき、毒蛇をはじめさまさまな方法でサスケを殺そうとしますがすべてかわされ、逆にヒカリゴケを使った蛍火の術でお化けのようになったサスケに驚かされてしまいます。
キクちゃんは、海ボタルを使って体を光らせてサスケに仕返しをします。このあたりの2人の恐怖の表情や逃げ回る様子も最高でした。
キクちゃんはその後もサスケを追い続けます。無関係の人々やサスケが可愛がった犬も殺されて、サスケは怒り心頭。キクちゃんを流砂に誘い込みます。
サスケは「お前なんか死んだほうがいいんだ。死んじまえ 死んじまえ」と言いながら去っていきますが、思いなおして駆け戻り、流砂に飲み込まれたキクちゃんを救い出します。このあたりの2人の心情描写は本当に秀逸です。
その後もサスケのあとをつけてくるキクちゃん。サスケたちは絵師の赤猿の家に身を寄せます。
キクちゃんはサスケたちを襲おうとして赤猿の描いた絵を壊してしまいます。赤猿はキクちゃんに描いてみろと言い、ここでキクちゃんは天才的な絵の才能を発揮します。夜を徹して絵にうちこむキクちゃん。赤猿は「二度と復讐を企てることはあるまい」とサスケに言います。
テレビアニメでは、九鬼一族の話は8話。キクちゃんの話は10話~13話までです。下の映像からどうぞ。
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