世界最古のヒーロー どこから来るのか黄金バット
『黄金バット』の概要
昭和5年(1930年)の紙芝居『黒バット』が人気になり、ほどなく顔を黄金色にした『黄金バット』が誕生し、紙芝居と言えば『黄金バット』と言われるほどに一世を風靡しました。
アメリカの『スーパーマン』よりも8年早い世界初のヒーローです。
昭和25年(1950年)に映画『黄金バット 摩天楼の怪人』。昭和41年(1966年)には千葉真一を主役として映画『黄金バット』が公開されています。
アニメは昭和42年(1967年)4月1日から昭和43年(1968年)3月23日まで日本テレビ系列で放送されています。(全52話)
アニメ『黄金バット』のあらすじ
古代アトランティス大陸を探して航海をしていたミレ博士は、南へ行き過ぎて南極へ辿り着いてしまいます。
船は突如としてナゾーの差し向けた、巨大な手の形をした怪物ロボット「ファイブフィンガー」に襲われて沈没し、マリー以外の搭乗員は全員死亡してしまいます。
南極の海を漂流していたマリーは、スーパーカー(UFO)の飛行実験を行っていたヤマトネ博士とタケル少年に発見されて救助されます。
スーパーカーはオーバーヒートのために近くの陸に不時着しますが、その大地はミレ博士が探し求めていたアトランティス大陸でした。
一行は、黄金の蝙蝠に導かれて地下へ向かい、大きな部屋に置かれた棺を見つけます。
棺には、「1万年後に人類の危機が必ず来る。その時ここに、正義のために戦う人が来たる。我が棺の蓋を取り去ると、超人黄金バット1万年の眠りから覚めて戦いを共にせん。一滴の真水を我が胸に」と書かれていました。
柩の蓋を開け、バケツ一杯の水を棺の中へ注ぐと黄金バットが復活し、一行を追って襲ってきたファイブフィンガーを倒します。
黄金バットはヤマトネ一行とともに、宇宙征服を企むナゾーとの戦いに挑んでいきます。
覚書
誕生から約100年の月日と、著作権がうるさく言われなかった時代だったということもあり、派生作品が非常に多数く生まれ、多種多様なストーリーが生まれています。
手塚治虫も『怪盗黄金バット』という作品を、漫画家デビュー2年目の昭和42年(1947年)に発表しています。
ここでの黄金バットは女性が変装したもので、普段はキリギリス伯爵夫人として暮らしていますが実は盗賊で、髑髏の仮面と帽子で変装して、ルビー国支配のためにサラダ公爵がもつ「ルビー・ダイヤ」を狙います。
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