心から笑えるアニメなのだ
『天才バカボン』のあらすじ
常識や理屈が通用しないバカボンのパパ、しっかり者のママに少し頼りないバカボン、天才のはじめちゃんの4人家族がくりひろげる、はちゃめちゃだけどほんのりあたたかい余韻の残るギャグストーリー。
『天才バカボン』の概要
『天才バカボン』(Tensai Bakabon)は、昭和46年(1971年)9月25日から1972年6月24日まで土曜日の夜7時から放送されたギャグアニメです(全40回)。
元祖天才バカボン 1975年10月6日~1977年9月26日(全103回)
平成天才バカボン 1990年1月6日~12月29日(全46回)
レレレの天才バカボン 1999年10月19日~2000年3月21日(全24回)
深夜!天才バカボン 2018年7月11日~9月26日(全12回)
覚書
心から笑えるアニメなのだ
底抜けにおもしろいマンガでありながら、パパやバカボンの行動や一言に、そこはかとない暖か味やペーソスを感じるアニメでした。
映像を見ながらこれを書いているのですが、思わず笑ってしまってなかなか進みません。
あほとバカはちょっと違うのだ
大阪では、長らく「あほ文化」がありました。
もう、「知ってるぞ!」という人も少ないのかもしれませんが、松竹新喜劇の藤山寛美。コメディNo1のアホの坂田こと坂田利夫。少し古くなって平和ラッパといった人たちでした。
大阪人の言う「あほ」は、東京で言う「バカがつくほど」の意味が近く、一途でありすぎたり真面目すぎたり正直すぎたりの、愛すべき人物を指すことが多いです。蔑みではなく愛情とリスペクトがこもった言葉です。
ちなみに、ケンカなどのときには「このドアホ!!」と叫ぶときもあり、これは東京の「ばかやろう!!」というのと同じではあります。
東京には、アホはいませんでした。上記の人たちは、舞台の上で頭が少し足りない、でも愛すべき人間を演じて笑いや涙を届けてくれたわけですが、東京にもようやくアホが誕生したと感じたのが、このバカボンのパパでした。
映像を見て改めて思いました。パパもバカボンもアホや。そして限りなくあたたかいのだ。
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