上級市民と犯罪者
『赤い運命』のあらすじ
昭和34年9月26日、東京地検の検事 吉野信人(宇津井健)の妻・世津子(岸田今日子)は名古屋の実家で出産して生まれたばかりの娘・いづみ(山口百恵)を連れて東京の夫のもとに娘を連れて帰る途中、東海地方に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風のために行方不明になります。
それから17年。養護施設「白百合学園」で孤児として育てられたいずみと青山圭子は施設が火事になった混乱で持ち物の取り違えが起こり、信人は青山圭子を、いずみは犯罪者の島崎栄次(三國連太郎)に引き取られることになります。
『赤い運命』の概要
『赤い運命』(Akai Unmei)は、昭和51年(1976年)1976年4月23日から10月29日まで放送されたテレビドラマ。(全28話)赤いシリーズ第3弾。
『赤い運命』2005年10月4日~10月6日(2時間枠 全3話) 綾瀬はるか 船越英一郎他
覚書
非難轟々悲運のドラマ
視聴率はそこそこあったものの、前作の『赤い疑惑』と比べると視聴者からのクレームの多いドラマでした。
内容的にどうということではなく、ひとつは、『赤いシリーズ』のキャストとして定着していた三浦友和が出演していなかったこと。もうひとつは三國連太郎と秋野暢子が百恵ちゃんを毎回イジメたおしていたことに対するクレームでした。
「子供の取り違え」「裕福な家と貧乏な家」「いじめ」の三題噺は『さすらいの太陽』でもありましたが定番なんですかね。
上級市民と犯罪者
改めてドラマを観てみると、吉野は裕福で鼻持ちならない上級市民の印象、島崎は人間くさく、どちらが人間として正しいことを言っているのかというと・・・。
また、当時は百恵ちゃんをいじめるクソ親父としか見ていなかった三國連太郎がすごいというのも再認識したわけです。
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