♪君のゆく~道は~はてしなく遠い~
『若者たち』の概要
両親を亡くした5人兄弟が、受験、就職、友情、恋愛、結婚といった家庭の内外の問題にぶつかりながら共に成長していく青春ドラマです。
昭和40年(1965年)11月29日付の毎日新聞朝刊の「ある家庭」という特集記事で紹介された実在の家族を素材に企画されたもので、主役は『北の国から』でおなじみの田中邦衛。また、当時NHK「おはなはん」の主役候補だった佐藤オリエを主役級に据えました。
昭和41年(1966年)2月7日から9月30日までの放送予定でしたが、9月23日分の第33話「さよなら」は、在日朝鮮人に対する日本人による差別がテーマで、おりしも9月17日に北朝鮮からの亡命する漁船が日本(山口県下関市)に上陸、北朝鮮が引渡しを要求したことなどから国際問題(平新艇事件)となったために放送は中止され、放送自体も打ち切りとなってしまいます。
フジテレビドラマが初めて手がけた作品で、番組終了時には、これを惜しむ葉書や手紙が1万通以上届いたと言われる大人気ドラマでした。
昭和43年(1968年)には映画が公開され、150万人以上が映画館に足を運ぶ大ヒットとなり、毎日映画コンクールで、田中邦衛が男優主演賞、山本圭が男優助演賞を受賞しています。
昭和44年(1969年)に『若者はゆく -続若者たち-』
昭和45年(1970年)に『若者の旗』
が放送されました。
そして、約50年の歳月を経て平成26年(2014年)に『若者たち2014』の放送が開始されました。
主演に妻夫木聡。瑛太、満島ひかり、榎本佑、野村周平が5人兄弟となり、蒼井優、長澤まさみ、橋本愛、吉岡秀隆など兄弟5人だけでなく、彼らと関わる者たちとの青春群像劇として描かれる新しい『若者たち』が生まれています。
『若者たち2014』では主題歌を森山直太朗がカバーして、第82回ザテレビジョンドラマアカデミー賞でドラマソング賞総合3位になっています。
覚書
ドラマや映画は知らなくとも、『若者たち~空にまた陽が昇るとき』の歌は知ってますよね。私の頃は小学校の音楽の教科書に載っていました。
この歌は、黒澤明の息子 黒澤久雄(現 黒澤プロダクション・黒澤フィルムスタジオ代表取締役社長)が、ザ・ブロードサイド・フォーというフォークグループを作っていた時の作品です。私は坂本九がカバーしたもののほうが聞き馴染みがありました。
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