ヒャリーコヒャラリコ ヒャリーロヒャラレロ
『笛吹童子』のあらすじ
応仁の乱の頃、丹波国満月城が野武士に攻められて落城。城主 丹羽修理亮の次男菊丸は、戦を嫌い「面作りになる」と都で暮らしはじめます。
菊丸は笛の名手で笛の音で悪人を改心させることができました。いつしか菊丸は笛吹童子と呼ばれるようになります。
『笛吹童子』の概要
新諸国物語『笛吹童子』(Fuefuki-Douji)は、
昭和35年(1960年)5月6日から12月30日まで全35話、
昭和47年(1972年)12月3日から昭和48年(1973年)6月3日まで全26話、
昭和52年(1977年)4月4日から昭和53年(1978年)3月17日までは、人形劇として全220回が製作・放送されました。
新諸国物語とは
1952年から製作されたラジオドラマで、金曜日の午後6時30分から15分枠で放送された子供向けの連続時代活劇。紅孔雀と笛吹童子の人気が高く、映画化やドラマ化されました。
白鳥の騎士(1952年)
笛吹童子(1953年)
紅孔雀(1954年)1961年8月1日〜1962年4月24日
七つの誓い(1955年)
オテナの塔(1956年)
天の鶯(1959年)
黄金孔雀城(1960年)
覚書
虫のしらせ
日本人の特性として、聞こえる音を言語としてとらえるというものがあります。
楽器の音や虫の声は最たるもので、太鼓ならどんどこどん、笛ならぴーひゃらら。蝉はミーンミーンやジージー、ツクツクボーシ。特に虫の声はどんな虫でも外国人には雑音にしか聞こえないと言います。
アフリカを訪れた日本人。ある部族の酋長が「ワシらには虫の声はわからないが、日本人は虫と会話ができて、遠くの人にメッセージを伝えることができるという。それを”虫の知らせ”というそうだな」という話を聞かされたと言います。
“虫の知らせ”は、遠くの身内が亡くなったことがわかったとか、悪い予感がするとかあまり良い意味では使わず、語源的には体内の虫、”虫のいどころが悪い”とか”腹の虫がおさまらない”というのと同じ虫とされていますが、もっと歴史をたどれば酋長の言うように、「虫と会話してメッセージを送ったり受け取ったりする」ことだったのかもしれないと思い、私はこの話が好きになりました。日本人でよかったなと心から思います。
もうひとつ、日本語を勉強して話せるようになると外国人でも虫の声を言語としてとらえることができるようになるというのも聞きました。日本語を勉強している外国人の方が身近にいればぜひ聞いてみてください。
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