私の名はゴア。地球の征服者だ!
『マグマ大使』の概要
『マグマ大使』は、手塚治虫の漫画を原作として、ピー・プロダクションが制作した特撮テレビ番組。昭和41年(1966年)7月4日から昭和42年(1967年)9月25日までフジテレビ系列で全64回(本編全52話 + 再放送12話)が放映されました。
日本初の全話カラー放送された特撮ドラマで、『ウルトラマン』とほぼ同時期に放送開始されましたが、マグマ大使のほうがウルトラマンより13日前と一足早く「日本初のカラー特撮ドラマ」の称号を得ました。
1992年から1993年にかけて全13話でOVA版が制作されました。また、2013年にアニメ版が制作されています。
『マグマ大使』のあらすじ
ある日、新聞記者村上の自宅にゴアの使いの者と名乗る男からの電話がかかってきます。電話に出た息子のまもるは、「明日の朝6時に起きろ、ゴア様が面白いものをみせてやる」という使者の話を聞きます。。
翌朝、マモルが窓から外を見てみると外は密林に変わっています。森の中に入ったまもるの前に、前世紀の恐竜が現れます。その時、空からこうもり型の円盤が現れ怪獣を光線で倒してしまいます。
円盤が着陸して中から現れたのはゴア。まもるは夢中でゴアの写真を撮り、父親はやめろと言いますが、ゴアは、その写真を使って村上記者が新聞に記事を書き、世の中に知らしめろ。記事の最後は「ゴアはやがて地球の帝王となるだろう。」必ずこう書くのを忘れるな。と言います。
親子が家に戻ると家の周りは元の住宅に戻っており、翌日、まもるは友達に朝起こった事件を話しますが、嘘つきよばわりされてしまいます。ならば証拠の写真を見せようと、まもるは父親が原稿書きに夢中になっている隙にカメラを持ち出します。
その時、家の外で大きな音が近づいて、金色のロケットが家の前に着陸します。ロケットは人型の巨人に変形し、「私の名はマグマ。天から来た人類の味方だ」と名乗り、ゴアを撮ったカメラを渡しなさいと言います。ゴアは地球を滅ぼす貸してくれるように頼みます。マモルは拒否しますがマグマはカメラを取り上げ、返せと足にしがみついたマモルに「私の足にしっかりつかまっているように」と言い、またロケットに変形して飛び立ちます。(第一話)
基地に着いた2人は、マグマの妻モルも伴ってアースに相談に行きます。アースは現像したゴアの写真を壁に投影して、マグマにゴアの顔を宿命の敵として記憶するように言いつけ、まもるにゴアが世界の征服を企む悪であると話します。
まもるはロケット型の超音波笛をもらいます。1回吹くとマグマとモルの息子ガムを、2回吹くとモル、3回吹くとマグマを呼び出すことができるようになり、マグマたちとともにゴア軍団の怪獣たちと戦うことになります。
覚書
ゴアのブカブカな出で立ちは、子供心にも「変なの」でした。まぁマグマ大使も似たり寄ったりとは言え、さまざま必殺技を持っていたり格好のよいロケットに変身できるので良いとして、ヘルメットをかぶっただけのモルはどう考えても手抜きとしか・・。
村上親子の端正な顔立ちにあこがれがありました。父親の岡田真澄は日本人の父親とデンマーク人の母親の間に生まれたハーフ。まもるの江木俊夫は両親とも日本人のようですが、岡田真澄の実の息子ではないかというデマが流れるほどにハーフっぽい顔立ちしています。
少し時代は下りますが、1970年代はゴールデンハーフが全盛の頃で、マグマ大使の頃から外国や欧米人へのあこがれと相まって、ハーフ=かっこいい、かわいいとあこがれの的になっていた時代でした。
その気分はまだ現代でも続いているように思います。
ちなみに私はエバちゃん推しでした。
『マグマ大使』の映像
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