ビッグX(1964年)【動画】

1960年代のアニメ

ヒットラーの命令で朝雲博士が作った巨大ロボット薬「ビッグX」

ビッグXは、1964年8月3日から1965年9月27日までTBS系列局で毎週月曜19時からの30分枠でTBSテレビ系列局で放送された、手塚治虫原作のSFアクションアニメです。東京ムービーの初制作作品で全39話。

第二次世界大戦中のナチス・ドイツ。「ビッグX」は、生物を鋼鉄のように強靭でしかも巨大化させる薬品で、ヒットラーから開発を命じられたのは日本人の朝雲あさぐも博士とドイツ人のエンゲル博士でした。

朝雲博士は「ビッグX」の平和利用を望み、製法を記したカードを息子のしげるの体内に埋込みますが、「ビッグX」の完成を故意に遅らせたと疑われてエンゲル博士と共に射殺され、研究書類も全て焼き捨てられます。ほどなくベルリンは陥落しヒットラーは妻のエヴァ・ブラウンとともに自殺します。

20年後、しげるの体内から発見され摘出されたカードを使って、しげる自身がビッグXを完成させますが、ネオナチの秘密結社「ナチス同盟」の襲撃でカードは失われ、しげる自身も殺害されてしまいます。

翌年、花丸博士との協力で「ビッグX」を完成させたしげるの息子・昭は、自ら「ビッグX」で巨大化してナチス同盟に立ち向かっていきます。

ビッグXの特徴

ビッグXは、当時としては画期的なアニメ作品でした。巨大ロボットやSF要素を盛り込んだストーリーに加え、手塚治虫らしい独特なキャラクターや世界観が魅力です。また、作画や演出も丁寧で、今見ても十分に楽しめる作品となっています。

巨大ロボットとSF要素を取り入れたストーリー

ビッグXは、第二次世界大戦中にナチス・ドイツが開発した巨大ロボット「ビッグX」をめぐる戦いを描いた作品です。巨大ロボットやSF要素を盛り込んだストーリーは、当時のアニメでは珍しく、大きな話題となりました。

手塚治虫らしい独特なキャラクターや世界観

ビッグXのキャラクターや世界観は、手塚治虫らしい独特なものです。主人公の朝雲昭は、正義感の強い少年ですが、どこか抜けているところもあります。また、敵であるナチス同盟のキャラクターも、手塚治虫らしい個性的なキャラクターが揃っています。

ビックXが後のアニメやドラマに与えた影響

巨大ロボットアニメの隆盛

ビッグXのヒットにより、巨大ロボットアニメが日本アニメの定番ジャンルとなりました。その後、鉄人28号やマジンガーZなどの巨大ロボットアニメが次々と制作され、日本のアニメ文化に大きな影響を与えました。

SFアニメの確立

ビッグXは、SFアニメの確立にも貢献しました。ビッグXのヒットにより、SF要素を取り入れたアニメ作品が数多く制作されるようになりました。

覚書

作詞に谷川俊太郎、作曲 冨田勲という豪華すぎるオープニング曲。

戦争モノ、と言っていいのかどうかはともかく、戦争の雰囲気が色濃く残る作品ではありました。

“ナチス同盟”と戦うという構図もそうですし、最終回では宿敵のハンスが巨大ロボットの姿になってビッグXと戦い破れ「俺は遂に降伏しなかった」と叫んで自爆・・・。大日本帝国の戦陣訓。「生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」を彷彿させます。

ビッグXの映像

ビッグX(1964年) オープニング

ビッグX ディスコグラフィ

ビッグXDVDBox

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